4.趣味の部屋〜図案の変化

明治10年頃までは、図案の変化も多く見ていて楽しいので、比較してみました。
持っているコインの中での比較で不完全ですが。。。

@20銭銀貨編
A10銭、5銭銀貨編
B5銭旭日面編
C5〜50銭編

 


 @竜20銭銀貨

(左から「6年後期」「7年」「8年後期」「9年中期」「10年後期」)

・「二十銭」の字体や桐葉の大きさが7年以前と8年以降で大きく違います。


・明の字4画が跳ねているかどうかが、8年以前と9年以降で違います。

桐葉の比較

(左から「6年」「7年」「8年」「9年」「10年」)

・7年以前と8年以降で葉の大きさが大きく異なります。
・6年と7年は同じ葉脈です。
・7,8,9年はそれぞれ微妙に違い、四角で囲った部分に特徴が出ています。

二十銭の比較

(左から「6年」「7年」「8年」「9年」「10年」)

・7年以前と8年以降で字体が違います。7年以前は「平銭」と呼ばれます。
・8年以降は赤矢印部の曲がり具合が違い、だんだん真っ直ぐになっています。

リボンの比較

(左から「6年」「7年」「8年」「9年」「10年」)

・7年以前と8年以降で異なり、水色部の長さが顕著に違います。
・6年と7年は違いが見受けられません。
・8,9年に比べ10年は赤矢印部がやや幅広型につぶれ、水色部の切れ込みが無くなっています。

龍図の比較

(左から「6年」「7年」「8年」「9年」「10年」)

・火   炎(赤矢印部)〜8年以前と9年以降で大きく異なります。
・胴の太さ文字(水色部)〜6年が太く、7年以降が細くなっています。
・胴の太さ文字(緑色部)〜6年が太く、7、8年が細く、9、10年でまたやや太くなってます。
・胴の太さ文字(紫色部)〜6年が太く、7、8年でやや細く、9、10年で更に細くなってます。
 

龍の顔の比較

(左から「6年」「7年」「8年」「9年」「10年」)

・龍の顔は各年号異なりますが、7・8年と9・10年がそれぞれ似通っています。
 口元(ピンク部)にその特徴が出ています。
・口ひげ(紫部)は大きくは同様の特徴ですが、7,8年で曲がり位置が異なります。
・緑部の歯が6年は存在し、7,8年と消滅し、9年から復活しています。
・宝玉(赤色部)は渦の巻く方向は同じですが、9年から渦が大きくなっています。
また、宝玉を持つ指は、7・8年と9・10年がそれぞれ似通っています。

20SENの比較

(左から「6年」「7年」「8年」「9年」「10年」)

・字体に大きな変化は無いようです。

大日本の比較

(左から「6年」「7年」「8年」「9年」「10年」)

・8年以前が太字、9年以降が細字です。(特に「日」の字が顕著)
・本の字が9年以降跳ねています。

年号面の比較

(左から「6年」「7年」「8年」「9年」「10年」)

・明の字4画は、8年以前は跳ね、9年以降は止まっています。
・7年以前が太字で、8年以降が細字です。
・年の字は、字の形では8年以前と9年以降で異なります。(8年は過渡期なのでしょうか?)

縁の比較

(左から「6年」「7年」「8年」「9年」「10年」)

・縁(水色矢印)は7年以前と8年以降で異なり、7年以前が幅が太く8年以降が細くなっています。
・馬の歯(黄矢印)は7年以前はピッチが細かくしかも中央で切れ目が入っています。
また、10年は8/9年に比べ太く短くしかも大きさがばらばらな感じがします。(刻印の腕が落ちた?)

 A龍10銭/5銭銀貨


20銭で龍の顔が思ったより年号により違ったため、10銭/5銭も比較してみました。
5銭ともなると非常に小さい絵柄なので、画像も荒いですが。。

龍10銭-龍の顔の比較

(左から「6年」「8年前期」「9年」「10年」)

・目の位置(目線;水色部)〜8年のみ目線が上、6年は細長く、9、10年は似ていますが9年が目が寄ってます。
・ヒ  ゲ(赤矢印)〜6年のみ下に下がっています。
・前  足(白矢印)〜6年が下に下がり、8年のみ細く、9、10年は似ていますが10年がウロコが大きいです。
・耳   (紫色部)〜6年は不明慮で、8年が多きく、9、10年は似ていますが10年でやや細長いです。
 

龍5銭-龍の顔の比較

(左から「6年前期」「6年中期」「8年」「10年前期」)
たった3年銘なので比較とはいえませんが、アップで比較してみたら・・・・。
・6年は全然顔が違いますが、8年/10年はあんな小さい図案なのに「黒目」「前足のウロコ」までも
しっかり刻印されている事に脱帽です!!表情もいきいきとはっきりしていますね。

 B旭龍5銭と大字5銭銀貨


旭龍5銭と大字5銭前期は、同じ旭日面の図柄と言われていますが、比較してみました。

(左「旭龍5銭明治3年」「旭龍5銭明治4年」「大字5銭4年前期」)

・・・・・図案事態は、ほんとに変わらないですね。馬の歯が明瞭になった位ですかね?
旭龍5銭3年以外は9時の方向が欠陽光となっていますね。
ちなみに3年にも欠陽光が多数あります。

 C明治6年製 50銭〜5銭銀貨


龍図比較 左から50銭、20銭、10銭、5銭

文字は「五十」「二十」は平たい感じ、「十」は美しい楷書、「五」はその中間。
銭の文字は50銭が独特の字体、20銭と5銭が平たい感じ、10銭は美しい楷書。
桐葉は50銭と5銭が13枚、20銭と10銭は12枚と枚数が違います。
リボンは50銭が凝った飾りリボン、10銭はリボンが20,5銭と比べて短いですね。
表面も裏面も図案作者(彫金作者)が各貨で異なっていることを伺わせるか如く、特徴がありますね。

特に10銭は両目が同じ大きさで遠近感がないと言う事もあり、顔つきが違いますね。
50銭は貨面の大きさの割に胴や腹が平らに彫られ立体感に欠ける感じがします。
逆に20銭は胴や腹が横から見て円弧を描くように立体感がありますね。
5銭は胴に比べ顔がやや大きいものの、あの小さな貨面にバランスよく詳細に描かれています。



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